<< 一覧に戻る

State of the art Resected and discardは患者さんの治療に貢献するか

(Comment)海外での検診事情 Resect and discard policyからみる米国の検診事情

尾田恭

大腸がんperspective Vol.3 No.1, 38-41, 2016

「はじめに」米国の大腸癌検診率は,65%に達し,大腸癌死亡をピークから5割減少させたとされる1)。貧富の差が激しいといわれる米国でのこの実績は,驚嘆せざるをえない。日本における大腸癌死亡は,世界比較での標準人口比では漸減しているものの,実数では微増である(図1)2)。メーカー,医師ともに,内視鏡最新技術,診断,治療のリーダー的発信源である日本はどうするべきであろうか。日米の違いは,米国の国民性,すなわち実効性,費用対効果を求める合理的思考,病気になった時にかかる莫大な医療費,契約社会ゆえに,専門家に任せきりにせず,メリット,デメリットの正確な情報を自ら求める国民性など,いくつかの要因があろう。結果的に高い検診率が米国の大腸癌死亡減少に,大きく関与していると考える。米国と日本の検診事情を比較したい。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る