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EGFR遺伝子変異陽性の非小細胞肺がんにおけるEGFR-TKIとプラチナ療法の併用の治療戦略―NEJ009試験とJCOG1404/WJOG8214L試験について―

大泉聡史

がん分子標的治療 Vol.16 No.4, 106-109, 2019

非小細胞肺がん(non-small-cell lung cancer;NSCLC)における重要なドライバー遺伝子異常は,やはり上皮成長因子受容体(EGFR)遺伝子変異である。現在,EGFR遺伝子変異陽性の進行期NSCLCにおいては,EGFRチロシンキナーゼ阻害薬(EGFR-TKI)による初回治療が標準治療として確立している。
治療成績をさらに向上する目的で,EGFR-TKIとほかの機序の薬剤との併用療法がこれまで検証されてきた。そのなかで細胞傷害性薬剤との併用,特にプラチナ製剤併用療法(以下,プラチナ療法)との併用は有望であり,日本では早くからこのコンセプトが検討されてきた。本稿では,NEJ009試験とJCOG1404/WJOG8214L試験について解説する。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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