<< 一覧に戻る

Theme 分子標的薬の最適な治療シーケンス

非小細胞肺がん Ⅲ期非小細胞肺がんに対する化学放射線療法における免疫チェックポイント阻害薬の使用時期

時任高章東公一

がん分子標的治療 Vol.16 No.4, 16-20, 2019

切除不能・局所進行Ⅲ期非小細胞肺がんに対する従来の標準治療である化学放射線同時併用療法後に,抗PD-L1抗体デュルバルマブを1年間投与する地固め療法の大規模第Ⅲ相臨床試験(PACIFIC試験)のエビデンスが示された。今後,Ⅲ期非小細胞肺がんにおける免疫チェックポイント阻害薬の臨床導入が始まるとともに,さらなる治療成績向上を目指した臨床開発が進むことが予想される。本稿では,デュルバルマブを中心とした免疫チェックポイント阻害薬と放射線療法の併用の観点から,今後のⅢ期非小細胞肺がんにおける治療戦略について概説する。
「KEY WORDS」Ⅲ期,化学放射線療法,デュルバルマブ

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る