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精神医療 News Digest

世界保健機関 (WHO) による国際疾病分類が約30年ぶりにICD-11として全面改訂

DEPRESSION JOURNAL Vol.6 No.3, 30-31, 2018

世界保健機関 (WHO) による『疾病および関連保健問題の国際統計分類 (International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems)』が約30年ぶりに全面改訂され,2018年6月にICD-11として公表された1)
疾患カテゴリの大分類上の変更点としては,「精神・行動・神経発達の疾患 (Mental, behavioural or neurodevelopmental disorders)」と並んで,不眠症・過眠症・睡眠関連呼吸障害などから構成される「睡眠・覚醒障害 (Sleep-wake disorders)」と,性機能不全群・性疼痛症群・性別不合などから構成される「性の健康に関連する状態 (Conditions related to sexual health)」が大分類として設けられている.「睡眠・覚醒障害」は,ICD-10においては主に分類コード・F5「生理的障害および身体的要因に関連した行動症候群」のサブカテゴリとして位置づけられていたが,臨床上の重要性を鑑みて大分類として格上げされた.一方,ICD-10において「精神および行動の障害」のサブカテゴリとして位置づけられてきた性同一性障害は,精神疾患ではなくジェンダーの多様性として捉える近年の考え方が反映されて,「性別不合 (Gender incongruence)」として性機能不全群などとともに「性の健康に関連する状態」として「精神・行動・神経発達の疾患」から分離された.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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