<< 一覧に戻る

Depression Research Update

日本うつ病学会・第11回学会奨励賞(医学分野)2016年 行動活性化の抑うつのメタ認知機能への効果

―fMRI研究―

塩田翔一

DEPRESSION JOURNAL Vol.5 No.1, 30-31, 2017

閾値下うつはうつ病発症の高い危険要因とされ,特に思春期以降において学業成績の低下や社会活動の障害を引き起こすことから,その効果的な介入法を検討することは非常に重要です.うつ病や閾値下うつでは不快感情について自己焦点化して受動的に繰り返し考える反芻が病態背景にあるとされ,このような反芻を抑制・低減させるためには反芻している自己に気づくメタ認知(他者視点からの自己認知)が重要と考えられますが,自己に対するメタ認知能力が低下した患者では自己のモニタリングが困難とされます.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る