<< 一覧に戻る

「人」

第14回

杠岳文

Frontiers in Alcoholism Vol.9 No.1, 2, 2021

依存症の領域は,行動嗜癖もマスコミなどで取り上げられるようになり,以前に比べ精神医学のなかでの重要性,関心は高まっている。一方で,地方にいるとなかなか依存症領域に興味を示す若手が増えているという実感は乏しい。アルコール依存症を例に取れば,①さまざまな身体疾患の診断・治療,②意識障害や器質性精神疾患の鑑別,③臨床精神医学にかかわる法律,制度の知識,④気分障害,自閉症スぺクトラム障害など合併精神障害の診断・治療,⑤(集団)認知行動療法,動機づけ面接,内観療法などの精神科専門療法と薬物療法,⑥多職種チーム医療,⑦地域の行政や介護・福祉サービス,一般医療機関との連携,⑧家族療法・家族支援,⑨産業保健連携・就労支援,⑩自助グループなど,精神科医療のさまざまな基本要素がこの医療に含まれ,この医療を経験することによって,修得できるようになっている。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る