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Know-how 女性の健康に関するベーシック

外反母趾と開張足

井口傑

WHITE Vol.4 No.1, 77-82, 2016

「Q1 外反母趾はどのような病気ですか?」
外反母趾は母趾が付け根の関節(MTP関節)で小趾の方に曲がる(外反)する病気である(図1).女性に多く,ハイヒールが原因の1つで,なりやすい素因は遺伝するといわれている.外反母趾には,成人女性に発生する一般の(特発性)外反母趾と,10歳頃から発生する若年性外反母趾,PTTD(後脛骨筋腱機能不全)などによる症候性(二次性)外反母趾がある.症状は母趾外反変形と母趾MTP関節内側の腱膜瘤(バニオン),靴を履いた時の同部の疼痛であり,第1中足骨の内反,開張足,母趾の外旋を伴う.進行すると,第2MTP関節の足底部に胼胝を形成し痛み,さらに母趾が第2趾に重なると病的背側脱臼する.初期には靴を脱げば正常位に復するが,進行すると靴を脱いでも外反したままとなり,外反母趾角30度以上になると,歩行するだけで悪化していく.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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