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特集 女性のがん

Overview

青木大輔

WHITE Vol.2 No.1, 5-6, 2014

女性のがんについて論じる場合, 2つの軸を持つ必要がある. 1つは女性特有のがんについてであり, もう1つは女性に多いがんについてである. ともすると, 女性特有のがんにばかり目が向けられることが多いが, 実は女性に特有のがんと, 女性に多いがんとはイコールではない. 両者に対する知識をバランスよく持つことこそ, 女性のウェルエイジングには必要だと考える. まず, 女性は男性に比べて全悪性腫瘍による死亡率が低い. また1960年から2000年に至るまで, わが国の男性の全悪性腫瘍死亡率は40年近くにわたって増加したのち, 近年ようやく減少に転じたのに対して, 女性ではこの間, 減少の一途をたどっている. しかも, 日本, 米国, 英国, フランス, イタリアの中で, わが国の女性の全悪性腫瘍死亡率は1960年から2000年まで一貫して最も低いとされている(WHO Mortality database). さらに, 全悪性腫瘍による死亡率は年齢が上昇するほど高くなっており, これは男女を問わず, また国を問わず共通の現象である.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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