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コンサルテーション

自己免疫性膵炎を伴った2型糖尿病患者の症例報告

菊野庄太森保道

DIABETES UPDATE Vol.5 No.3, 32-35, 2016

「はじめに」自己免疫性膵炎とは,しばしば閉塞性黄疸で発症し,時に膵腫瘤を形成する特有の膵炎である。リンパ球と形質細胞の高度な浸潤と線維化を組織学的特徴とし,治療上の特徴としては,ステロイドに劇的に反応することがあげられる。自己免疫性膵炎に特異的な症状はない。腹痛は無~軽度であり,閉塞性黄疸,糖尿病症状,随伴する膵外病変による症状を呈することが多く(表1)1),内分泌代謝科には新規発症の糖尿病もしくは,糖尿病症例の血糖コントロール悪化として紹介されることが多い。診断は悪性疾患の否定とともに,膵画像所見,血液所見,病理組織所見,膵外病変,ステロイド反応性などによって「自己免疫性膵炎臨床診断基準2011」を用いて診断する(表2)2)。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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