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外科手術手技の実際 コツと工夫

膵島切除後の内視鏡的胆道アプローチの工夫

島谷昌明光山俊行桝田昌隆徳原満雄宮本早知鈴木亮三好秀明池浦司高岡亮岡崎和一

膵・胆道癌FRONTIER Vol.7 No.2, 24-28, 2018

膵頭十二指腸切除術の術後合併症として,胆管空腸吻合部の狭窄・閉塞や離断などが挙げられる。その治療法としては,今まで胆管空腸吻合部への内視鏡的アプローチが困難であったため,経皮経肝的アプローチが一般的であった。しかし経皮経肝的治療は,侵襲的であり,易出血性症例や腹水貯留例など禁忌症例も多く適応疾患に制限が加わる。近年,山本ら1)により小腸疾患の診断・治療目的に開発されたバルーン式内視鏡を応用することで,術後再建腸管を有する胆道疾患に対する内視鏡的アプローチが現実的なものとなり,その有用性についても数多くの報告もなされるようになってきた2)-11)。さらに,2016年の診療報酬改訂において,術後再建腸管(Billroth I法を除く)を有する胆膵疾患に対するバルーン式内視鏡を用いたERCPに対して加算点数が保険収載され,術後再建腸管を有する胆膵疾患に対する内視鏡的治療は標準的な治療法として普及しつつある。本稿では,膵島切除後の内視鏡的胆道アプローチにおいて,ダブルバルーン内視鏡(double balloon endoscope;DBE),特に新しく開発されたshort type DBEを用いたERC(DB-ERC)について概説する。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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