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疼痛管理におけるブプレノルフィンの位置付け―慢性疼痛に対するオピオイド鎮痛薬の選択―

関山裕詩

Locomotive Pain Frontier Vol.4 No.2, 60-65, 2015

従来,オピオイド鎮痛薬のひとつであるブプレノルフィンは,がん性疼痛ならびに周術期の疼痛管理において注射剤と坐剤がわが国で使用されてきたが,近年になり変形性関節症および腰痛症に伴う慢性疼痛に適応をもつ経皮吸収型製剤が発売され,疼痛管理におけるブプレノルフィンの適応が拡大された。このように,非がん性慢性疼痛に使用可能なオピオイド鎮痛薬が増え,新たな治療選択肢として患者の疼痛緩和およびQOL向上に貢献することが期待されている。しかしながら,わが国では慢性疼痛に対するオピオイド鎮痛薬の使用経験が浅く,十分なエビデンスが存在しない。そこで,2011年に発売されたブプレノルフィン経皮吸収型製剤を中心に,わが国で使用可能なオピオイド鎮痛薬の特徴や選択のあり方,使い方について解説する。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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