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Focus

開心術後の周術期管理において,Swan-Ganzカテーテル下にトルバプタンを使用した10例の検討

北村アキ中桐啓太郎

Fluid Management Renaissance Vol.4 No.4, 84-88, 2014

「はじめに」人工心肺を使用する開心術後では,血液希釈による体液貯留がみられ,一般的に術前の5~10%の体重増加がみられる1)。このため通常,開心術後にはループ利尿薬などを使用することが多いが,血管内からの急激な利尿効果により血行動態の悪化や電解質異常がしばしばみられ,それに伴う発作性心房細動の治療に難渋することもある。2010年にわが国での使用が可能となったトルバプタンは,腎集合管においてバソプレシンV2受容体に働きかけ,水利尿を促す利尿薬である2)。電解質は保持しながら水利尿のみを促す利尿薬として心不全治療で使われるようになったが,開心術後での使用も理に適っていると考えられ,トルバプタンの登場により術後管理が容易になったとわれわれは感じている。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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