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特別寄稿

日本の高齢者医療の問題点

折茂肇

O.li.v.e.―骨代謝と生活習慣病の連関― Vol.4 No.1, 4-5, 2014

「はじめに」わが国では高齢者人口が急速に増加しつつあり, 未曽有の速さで超高齢社会を迎えている. しかしながら, 高齢者の医療についてはそのシステムの整備は大幅に立ち遅れており, 問題が山積している. 「高齢者医療の在り方」2000年度に行われた厚労省の研究班の調査結果によると, 高齢者にとって延命はそれほど重要な要素ではなく, 身体機能の回復や介護者の負担軽減, さらには病気の効果的治療が重視されている. 医療を提供する際には, 優先順位の高い項目をきちんと評価することが重要である. いわゆる近代医療が評価できるのは病気の効果的治療のみで, 日常生活動作(activities of daily living; ADL), 生活の質(quality of life; QOL), 意欲, 認知機能, 介護負担度などを評価しなければ高齢者の要求に答えることはできない. これらを系統的に評価する方法が高齢者総合的機能評価(comprehensive geriatric assessment; CGA)で, 高齢者医療においては必須のものである.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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