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New Arrival & Comment 新着論文解説

要訳と解説(1)骨石灰化障害とビタミンD不足:675症例における生検腸骨の骨形態計測解析と血中25(OH)Dについて

Priemel M, von Domarus C, Klatte TO, et al : Bone mineralization defects and vitamin D deficiency : histomorphometric analysis of iliac crest bone biopsies and circulating 25-hydroxyvitamin D in 675 patients. J Bone Miner Res 25 : 305-312, 2010

遠藤直人

O.li.v.e.―骨代謝と生活習慣病の連関― Vol.2 No.4, 26-30, 2012

「概要」上皮小体あるいは副甲状腺ホルモン(parathyroid hormone;PTH)は, 骨格の健康を測る唯一の指標である. Priemelらは骨形態計測法による生検腸骨解析は骨の健康を測り, かつ25-ヒドロキシビタミンD(25〔OH〕D)の必要最小量を規定する, もう1つのより直接的な評価法であるとしている. ビタミンD不足が高率にみられる北欧住民のコホート研究からその解答が得られる. 剖検時, 二次性の骨病変の徴候を示すものを除いた675症例の生検腸骨を調べた. 全患者症例で, ASBMR(米国骨代謝学会)基準に従い, Osteomeasure System(骨形態計測装置)を用いて類骨指標を含めて骨形態計測パラメータと血清を計測した. 骨組織所見の結果では石灰化障害, すなわち類骨の病的増加例が予想外の高率にみられた. 解析した患者の36.15%はOS/BS 20%以上を示した. OV/BVの病的増加を伴う骨形態計測レベルでの骨軟化症と定義する閾値に基づくと, 2%以上の明らかな石灰化欠乏(欠損, 障害)は25.63%の患者にみられた.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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