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Book Review 書籍紹介

魚は痛みを感じるか?

川股知之

Practice of Pain Management Vol.5 No.4, 64-65, 2014

魚は痛みを感じるか?
ヴィクトリア・ブレイスウェイト著
高橋洋訳
紀伊國屋書店,2012年2月発行,259頁

「肉か魚,どちらにしますか?」と問われれば,「魚」と即答する私は海産物が好きです.料理店の生簀からすくいあげられ,目の前でさばかれた魚料理は新鮮でこのうえない贅沢感をもたらしてくれます.しかし,一方で,活魚として料理される魚には苦痛はないのでしょうか?「魚の痛み」,皆さんはどう考えるでしょうか?痛みは,不快な感覚・情動体験と定義されます.魚は顔に表情を出すこともなければ,声を出すこともありません.魚は感情とは無縁にみえます.私を含め多くの方は,「魚に情動はないでしょう.生きていくために,侵害刺激に対する逃避行動はとる,しかし,単なる脊髄反射である」と推察するのではないでしょうか.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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