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誌上ディベート

片頭痛と緊張型頭痛は同じ疾患か 片頭痛と緊張型頭痛は異なる疾患である

古和久典

Headache Clinical & Science Vol.5 No.1, 20-23, 2014

「サマリー」1962年の診断分類, あるいは現在も継承している国際頭痛学会による国際頭痛分類の診断基準に至るまで, 片頭痛と緊張型頭痛は異なる頭痛であるというスタンスは不変である. 現在の診断基準では, 前兆のない片頭痛と緊張型頭痛の診断基準は背中合わせの関係になっており, 両者が共通するようにみえる症状とその他の随伴症状の中から, 相違点を見つける努力をして鑑別する必要がある. 症候の共通性に着目して"機能性頭痛一元論"で考えることは, より多くの患者に頭痛診療の重要性に気付かせ, 受診機会を増やすことができる可能性はあるが, 一方で, 適切な治療の恩恵を受けられる患者が減ることも否めず, さらに, 現在の診断基準を仕切りなおすことは, 頭痛の病態解明を混乱させることも懸念されるため, 賛同できない. 本稿は, 片頭痛と緊張型頭痛は同じ疾患であるという"機能性頭痛一元論"に対して, NOの立場を紹介させていただく.

※本企画はテーマに対して,あえて一方の見地に立った場合の議論であり,必ずしも論者自身の確定した意見ではありません.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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