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基礎研究と臨床研究からつながる生命

Fetal & Neonatal Medicine Vol.9 No.2, 37-39, 2017

高校時代,生物学の授業でウニの卵を用いて発生を学んだ時に,生命の誕生に興味をもち,生命の誕生に関わる仕事がしたいと思うようになりました。「医学部に進むなら産婦人科医になる」と決め,奈良県立医科大学へ進学しました。医学部5年生の時に産婦人科の臨床実習で正常分娩を見学したとき,その決心はより一層強固なものになりました。生命の誕生の素晴しさに感動しただけでなく,初めてわが子を抱いた時の母親の表情が私には慈愛に満ちた観音様のようにみえ,思わず感謝の言葉を述べ,その足で産婦人科の当時の教授であった一條元彦先生を訪ねました。産婦人科医になると宣言したのですが,一條教授からすべての診療科をまわってから決めるようにと助言をいただきました。
すべての診療科の臨床実習を終えても,私にとって産婦人科を超える科は見つからず,再び一條教授を訪ねて産婦人科に入局しました。6年生の時にNature誌に掲載された森山郁子先生や大濱紘三先生らの論文を読んだ私は,妊娠の成立の機序,拒絶の背景にはホルモンが関係しており,そのメカニズムをライフテーマに研究していきたいことを入局時に伝え,一條教授の奨めにより,免疫を研究するために大学院に進学することになりました。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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抄録