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心磁図による胎児不整脈の出生前診断

周産期管理における胎児心磁図の役割

Fetal & Neonatal Medicine Vol.9 No.2, 22-25, 2017

胎児不整脈は全妊娠の約1~2%とされ,妊婦健診での胎児超音波検査や胎児心拍数モニタリング時に発見されることが多い。そのほとんどが期外収縮で治療を要さないが,胎児頻脈および徐脈では,胎児心不全・胎児水腫より早産,周産期死亡に至る危険性を伴うため慎重な管理を要する1)
現時点での胎児不整脈診断のゴールドスタンダードは胎児超音波検査になるが,心電図と異なり電気生理学的変化をみている訳ではなく,診断には限界がある。胎児心拍数モニタリングを用いれば長時間の連続した観察が可能となるが,RR間隔に基づくリズムのみの評価であることから補助的な位置付けにしかならない。一方で胎児心磁図では,胎児の心臓より発生する微弱な磁場を検出することにより,電気生理学的変化の観察が可能となるため,胎児不整脈診断に極めて有用なツールとなる。なかでも,胎児超音波検査では難しい先天性QT延長症候群の診断において高い有用性を発揮する。本稿では,周産期管理において,胎児心磁図がどのような役割を担うと考えられるかを中心に述べたい。
「KEY WORDS」胎児不整脈,期外収縮,胎児心磁図,先天性QT延長症候群

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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抄録