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目で見る肝癌

多発性再発性肝癌に対し,ソラフェニブを含む集学的治療により完全奏効が得られ,その後DAA治療によりC型肝炎ウイルスのSVRを得られた症例

池田直人西口修平

The Liver Cancer Journal Vol.11 No.1, 5-9, 2019

ソラフェニブは進行肝細胞癌に対し,SHARP試験やAsia-Pacific試験において延命効果が示され,TACE不能例や不応例に対して標準治療として当初適応された。
現在は,TACE不応例に関する定義も緩和され,比較的早期に導入し,進行肝癌に対する集学的治療に積極的に使用されてきている。しかし,ソラフェニブ単独では腫瘍の増殖を抑えることによる延命効果は期待できるが,腫瘍縮小効果,特に奏効状態は前述の試験にても2~3.3%と非常にまれである。
しかし,今回多発肝癌に対するソラフェニブを含む集学的治療で完全奏効を得られ,かつDAA治療にてC型肝炎に対しSVRを得られた症例を認めたため,報告する。
「KEY WORDS」ソラフェニブによる完全奏効,肝癌治療後のDAA(direct acting antivirals:直接作用型抗ウイルス薬)治療

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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