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日本肝がん分子標的治療研究会

第12回優秀演題論文集 Session8 肝細胞癌術後肺転移病巣に対してソラフェニブによる加療が奏功した超高齢者の1例

浅野徹古本洋平飯塚泰弘小林克誠間野真也忠願寺義通脊山泰治藤木和彦

The Liver Cancer Journal Vol.7 No.4, 74-75, 2015

「はじめに」近年の高齢化に伴い高齢の癌患者に対して化学療法を行う機会も確実に増えてきている。高齢者の場合,薬物用量の調節や有害事象のマネジメントに特に注意が必要であると考えられるが,今回われわれは長期にソラフェニブによる加療を継続できている超高齢の肝細胞癌の症例を経験したので報告する。
「症例(図1)」92歳男性。日本酒3合以上×60年の飲酒歴および15本×70年の喫煙歴があり,現症として高血圧症に対し2種類の降圧薬の内服加療を受けている。2011年2月(当時88歳1ヵ月),上腹部痛に対し近医で施行された腹部超音波検査にて肝腫瘤を指摘され当院紹介受診。精査にて肝S4に70mm大の単発の肝細胞癌を認め,肝予備能も良好であることから同3月,当院外科にて肝内側区域切除および胆管空腸吻合術を施行された(70×65mm,単純結節周囲増殖型,moderately to poorly-differentiated hepatocellular carcinoma,eg,fc(-),sf(+),s0,vp1,vv0,va0,b0,sm(-)2mm,非癌部 f2)。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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