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パーキンソン病診療Q&A

パーキンソン病の瞳孔

澤田秀幸

Frontiers in Parkinson Disease Vol.9 No.2, 38-41, 2016

Q1:瞳孔の神経支配はどのようになっているか?
A:瞳孔には瞳孔括約筋と瞳孔散大筋とがあり,これらにより瞳孔径が決定される。瞳孔括約筋は虹彩の近位部に輪状に分布し,動眼神経の支配を受ける。すなわち,中脳にあるEdinger-Westphal核に起始し,動眼神経内を走行し,眼球後方の毛様体神経節(ciliary ganglion)でシナプスを形成する節前線維と,毛様体神経節の軸索が短毛様体神経として瞳孔括約筋を支配する節後神経線維が,副交感神経として制御している。一方,瞳孔散大筋は虹彩の遠位側に放射状に分布し,上部頸髄神経節(superior cervical ganglia)の支配を受ける。頸髄神経節は頸胸髄の近傍に並ぶ神経節で,節前線維として胸髄の中間外側核からの入力があり,頸髄神経節でシナプスを形成した節後線維が頸動脈周囲に分布しながら頭蓋内に入り,瞳孔散大筋を支配している。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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