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パーキンソン病診療Q&A

パーキンソン病と勃起障害(ED)

舘野冬樹榊原隆次

Frontiers in Parkinson Disease Vol.5 No.3, 52-56, 2012

「Q1 パーキンソン病とEDの関連は?」「A」パーキンソン病(PD)の非運動性徴候が近年, 注目されています. 非運動性徴候として認知機能障害・精神症状・睡眠障害・自律神経障害があげられ, 自律神経障害には, 便秘・起立性低血圧・発汗障害・排尿障害・性機能障害が含まれます. 特に性機能障害(sexual dysfunction)は, PD患者に多くみられることが知られています1)-6).
「性機能症状」我々が以前, PD(115名: 男性52名, 女性63名, 年齢35~70歳, 平均罹病期間6年, Hoehn & Yahr分類は平均3)の性機能障害を, 健常対照群(391名: 男性271名, 女性120名, 年齢30~70歳)と比較したところ, PDでは, 性機能障害が高頻度にみられました1)3)4). 有意差は, 性欲の低下(男性84%, 女性83%), 性交渉の低下(男性55%, 女性88%), 絶頂感の低下(男性87%), 男性の勃起障害(erectile dysfunction: ED)(79%), 射精障害(79%)でみられ, 1名のみが勃起が以前より高まったと訴えました.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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