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内視鏡手技の解説―臨床のコツとテクニック―

ダブルスコープESD(シングルトランスシステム)のコツとテクニック

田邉聡東瑞智石戸謙次矢野貴史和田拓也堅田親利佐々木徹小泉和三郎

胃がんperspective Vol.9 No.1, 40-47, 2017

早期胃癌に対する内視鏡的粘膜下層剥離術(以下ESD)1)は2006 年に保険収載され,施行施設も急速に増加し標準化しつつある。また,従来の内視鏡的粘膜切除術(以下EMR)では切除困難であった潰瘍合併例や大型病変などの適応拡大2)も模索されている。ESDの最大の利点は一括切除が可能であり,正確な病理学的評価ができることである。一方では,胃体部小彎や大彎,また潰瘍合併例や大型病変などの適応拡大病変では切除に困難をきわめることも少なくない。最近では糸付きクリップを用いたトラクション法の有用性が食道ESDおいて報告され汎用されている3)。胃のESDについても応用されつつあるが,食道と異なり脱落,あるいは微調整などで課題もある。
そこで,われわれは切除を行う主となる内視鏡に加えて細径内視鏡を同時に挿入し,かつ1つの光源のみを用いる方法を考案した4)。本稿では単光源を用いたダブルスコープESD(シングルトランスシステム)の手技とコツについて解説する。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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