座談会(Round Table Discussion)
胃癌手術におけるreduced port surgeryとrobotic surgery
胃がんperspective Vol.6 No.1, 5-12, 2013
「宇山」胃癌手術において, これまでは開腹手術と腹腔鏡手術を対比した議論がほとんどでした. しかし開腹手術に対して, 腹腔鏡手術の低侵襲性や治療成績に関する十分なエビデンスがないため, ガイドラインでも腹腔鏡手術はいまだ臨床研究段階から脱していないわけです. そのなかでも今回, コンベンショナルな5ポートによる腹腔鏡手術と, 最近試みられているreduced port surgeryやrobotic surgeryについて議論したいと考えています. 「1 胃癌におけるreduced port surgeryについて ―基本概念と適応―」「宇山」Reduced port surgeryについてですが, この術式をはじめられたきっかけについて, お聞かせいただけますでしょうか. 「大森」2009年5月に胆石に対して単孔式腹腔鏡下手術(TANKO)を開始し, 数10例経験を積んだのち, 2009年11月に, ミニループリトラクターを併用したTANKOを胃癌に導入しました.
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