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State of the art(胃がんperspective)

胃癌の背景胃粘膜

春間賢鎌田智有塩谷昭子楠裕明山下直人井上和彦今村祐志眞部紀明伊藤公訓田中信治

胃がんperspective Vol.3 No.4, 16-22, 2010

「■はじめに」 胃癌の発生母地として萎縮性胃炎や腸上皮化生が指摘され数多くの研究が行われてきたが, 胃炎そのものの原因が明らかでなかった. その後, Helicobacter pylori(以下, H.pylori)の発見により, H.pyloriが胃粘膜に生息することにより炎症を惹起し, 長い経過とともに腺上皮の萎縮を来し, さらに腸上皮化生を発生することが明らかとなった. その結果, 近年の多くの研究から, H.pylori感染による慢性活動性胃炎が胃癌の発生母地として注目されるようになった. 胃癌は組織型から分化型胃癌と未分化型胃癌に分類されるが, 分化型胃癌の発生母地については萎縮や腸上皮化生, 無酸症など指摘され, 多くの臨床研究がある. 最近では, 萎縮性胃炎の評価として, 血清ペプシノゲンを用いた血清診断が胃癌検診に応用されている. 一方, 未分化型胃癌についてはH.pylori感染や胃炎との関連が明らかであるが, 分化型胃癌ほど詳細な研究は行われていないのが現状である.

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