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特集 次期改訂に向けて~大腸癌取扱い規約の改訂に望むこと

N分類,いま以上に細分化する意味はあるか

Is additional subclassification of N-category for colorectal cancer useful in Japan?

橋口陽二郎石原聡一郎野澤慶次郎松田圭二長谷和生上野秀樹固武健二郎杉原健一高橋慶一瀧内比呂也

大腸癌FRONTIER Vol.5 No.3, 50-55, 2012

「Summary」JCOG0205試験の結果がASCO2012で発表され, 本邦のStage III患者の予後が欧米の症例に比較して顕著によいことが実証された. 大腸癌登録の症例の検討では, 米国に比し予後のよい本邦症例では, N分類をより細分化することが病期分類の分別能の向上に必ずしも寄与しない可能性が示唆された. N分類の細分化を検討する場合は, 臨床病期分類の予後分別能が有意に改善し, 複雑化のデメリットにまさるような臨床的意義があるかどうかを, 本邦の症例を用いて慎重に検討した上で決定するべきである. 「はじめに」TNM分類が改訂され2010年に第7版がUnion for International Cancer Control (UICC)およびAmerican Joint Committee on Cancer (AJCC)より発刊された1). 大腸癌における今回の改訂では, この10年あまりの化学療法の飛躍的な進歩を受けて, 病期をより細分化し, きめ細かく予後を分類していこうという姿勢がみえる.
「Key words」TNM分類,大腸癌取扱い規約,N分類,リンパ節転移,JCOG0205

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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