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治療とケア―症例から考える―

脳波所見と画像所見の側方性が不一致であった症例のてんかん外科

前原健寿

Epilepsy Vol.2 No.2, 48-51, 2008

「症例提示」「発達生育歴」18歳男性. 妊娠, 出産, 新生児期異常なし. 生後発達も正常. 「現病歴」11歳時に強直発作を起こした. 2カ月後, 再度強直発作を起こしMRIで病変を認めたため抗てんかん薬が開始された. その後も強直発作が月に1回続いた. また, 記憶がとぎれ, 嘔吐する複雑部分発作も月1回程度出現するようになった. 小学校, 中学校時は外科治療を希望しなかったが, 高校卒業後の進学と就職のために外科治療を考慮し, 当科受診となつた. 「画像所見」MRIでは, 左前頭葉にT1強調像で等信号, T2強調像で高信号を示し内部に嚢胞を含む病変を認めた. FLAIR画像では高信号で, ガドリニウムによる造影効果を示さなかった(図1). 両側海馬には萎縮や高信号を認めなかった. 病変の大きさは6年前と変化なかった. 間欠期脳波では, 右前側頭部に最大振幅をもつ鋭波や棘波が頻回に出現した. 左前側頭部から前頭部にも独立した鋭波, 徐波を認めたが出現頻度はわずかであった(図2). 画像所見と間欠期脳波所見の側方性は一致せず, 外科手術適応を検討するために入院検査を行うこととした.

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