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TOPICS OF GI 消化器疾患のトピックス

第22回 札幌コンセンサス

間部克裕

THE GI FOREFRONT Vol.11 No.2, 82-85, 2015

「はじめに」人口の高齢化と血栓症に対する予防ガイドラインの普及により,抗血栓薬(抗血小板薬,抗凝固薬)服用者は年々増加している。抗血栓薬は動脈性血栓症の予防に用いるアスピリン,クロピドグレルなどの抗血小板薬と静脈系血栓症の予防に用いる抗凝固薬(ワルファリン,新規経口抗凝固薬:NOAC)があり,後者は出血リスク,休薬による血栓症のリスクが高く,休薬に際してより一層の注意が必要である。一方,内視鏡検査の偶発症としては前処置によるものを除くと出血が最も多く,従来のガイドラインでは出血予防のため内視鏡処置前にアスピリンやチエノピリジンは7~10日間の事前休薬を行うなど比較的長い休薬期間が設定されていた。しかし,アスピリン休薬により虚血性心疾患や脳梗塞発症リスクが3倍以上高くなること1)2),ワルファリン休薬では0.6~1%に重篤な血栓症が起こることが報告され3)4),欧米では内視鏡検査や出血低リスクの処置では原則として休薬を行わない。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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