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特集1 H. pylori除菌後の諸問題

7 保険適用になって以来,重大な副作用は発生しているのか

蘆田潔

THE GI FOREFRONT Vol.11 No.2, 40-43, 2015

H. pylori除菌療法は保険適用になってから15年が経過している。この15年間に適用が拡大され2013年には胃炎に対しても除菌が追加適用となった。これまで膨大な数の除菌療法が行われてきたが,その副作用は下痢,味覚障害など想定内のものがほとんどであり,重大な副作用の報告は少ない。したがって,安全性には配慮をしながらも除菌療法を進めていくことが望まれる。
「はじめに」わが国でH. pyloriの除菌療法(一次)が保険収載されたのは2000年9月であり,その対象疾患は胃潰瘍,十二指腸潰瘍患者に限定されていた。2007年8月には二次除菌療法が追加承認された。消化性潰瘍以外の疾患に対しては2010年6月に胃MALTリンパ腫,特発性血小板減少性紫斑病,早期胃癌に対する内視鏡治療後胃に適用が拡大され,2013年2月には胃炎にまで除菌の適用が追加となった。すなわち,H. pylori関連のすべての疾患に除菌療法が解禁されるに至った。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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