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特集 わが国のNSAIDs起因性消化管傷害

COX-2選択的阻害薬の意義とその使い方のポイント

内藤裕二

THE GI FOREFRONT Vol.10 No.1, 30-34, 2014

COX-2選択的阻害薬の消化管障害(GIイベント)は従来の非選択的NSAIDsに比較して少ないことは臨床的に明らかである. 消炎・鎮痛薬をGIイベントの予防を考えて選択する場合にはcelecoxibを第一選択薬とするべきで, Ioxoprofenに臨床的優位性はない. GIイベントリスクが高い患者に対してどうしてもNSAIDs投与が必要な場合には, celecoxibのようなCOX-2阻害薬にプロトンポンプ阻害薬(PPI)を併用投与する. 心血管系障害(CVイベント)リスクが高く, GIイベント中等度リスク以下の患者にはnaproxenとPPIの併用療法が推奨されるが, わが国での実証はできていない. CVイベント, GIイベントが共に高リスクではNSAIDsやCOX-2選択的阻害薬の使用を避けるように推奨される. 「はじめに」従来型の非ステロイド系抗炎症薬(Non-steroidal anti-inflammatory drugs: NSAIDs)の副作用としての胃・十二指腸潰瘍をはじめとする消化管障害(GIイベント)の問題点を克服するべく開発された薬剤がcyclooxygenase-2(COX-2)選択的阻害薬である.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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