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GI-Metabolism Forum

第2回GI-Metabolism Forum 演題6 食品中に含まれる各種脂肪酸がマウス大腸腫瘍発育に及ぼす影響

谷中昭典

THE GI FOREFRONT Vol.7 No.2, 92-93, 2012

「脂肪酸によるCaco-2細胞増殖はCOX-2を介して誘導」肥満と大腸発癌は密接に関連しているといわれており, その背景として脂質摂取量の増加が指摘されている. また量だけでなく, 脂質の種類も重要であり, 特にn-3系脂肪酸はin vitroで腫瘍細胞増殖を減少させる, アポトーシスを促すといった報告がなされている. 一方, n-6系脂肪酸は大腸発癌促進に関与することも報告されている. そこで, in vitroで8種類の脂肪酸が大腸癌細胞Caco-2の増殖に与える影響と, COX-2阻害薬が脂肪酸の種々の作用を抑制するかどうかを検討した. その結果, パルミチン酸, リノール酸, α-リノレン酸, 酪酸, ステアリン酸はCaco-2細胞の増殖能を有していた. その脂肪酸の作用をCOX-2阻害薬は抑制しており(図1), 脂肪酸によるCaco-2細胞増殖はCOX-2を介して誘導されることが強く示唆された.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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