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座談会(Round Table Discussion)

早期胃癌の概念の国際化をめぐって

浅香正博渡邉英伸九嶋亮治後藤田卓志David Y. Graham

THE GI FOREFRONT Vol.7 No.2, 55-66, 2012

「1 わが国と欧米の胃癌診断の相違-病理と内視鏡から-」浅香 今回は「早期胃癌の概念の国際化をめぐって」をテーマとして, わが国と欧米の胃癌診断の相違と問題点および将来の課題について座談会を行います. まず, 胃癌の5年生存率において, 各国が10~20%程度であるのに比べてわが国は60%と突出しています(図1). この大きな原因はわが国と欧米の胃癌の治療の技術の差ではなく病理診断の基準の違いにあると思われます. 最近, 米国では病理学的アプローチよりも遺伝子学的アプローチを非常に重要視しており, 2011年5月に開催された「Gastric and Esophageal Cancer Meeting」〔主催;米国国立癌研究所(National Cancer Institute:NCI)〕で, 胃癌の組織分類はdistal type, signet type, proximal typeの3型に分けると, この3型の間には遺伝子学的に大きな差がみられることから, 今後の研究によりbiomarker, prevention. surveillance, treatmentに差が出てくる可能性があるという報告がありました.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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