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特集 女性ホルモンとアンチエイジング

プレコンセプションケア

荒田尚子

アンチ・エイジング医学 Vol.14 No.3, 43-48, 2018

コンセプション(conception)とは受胎を意味し,プレコンセプションケア(preconception care:PCC)とは,適切な時期に適切な知識・情報を女性やカップルを対象に提供し,将来の妊娠のためのヘルスケアを行うことである1)。ヘルス・リテラシーを向上させることで,妊娠前の女性やカップルの健康状態を改善させることが可能となる。その結果,より安全かつ安心な妊娠・出産が可能となり,結婚,妊娠・出産,子育て,仕事を含めた将来のライフデザインを希望どおり描けるようになる。さらに,女性のみならず,カップルや将来の子どもたちの長期的な健康増進に貢献し,ひいては健康寿命の延伸につながることが予想される。このケアは,妊娠を計画している女性だけではなく,すべての妊娠可能年齢の女性にとって大切である。なぜならば,自分自身を管理して健康な生活習慣を身につけることは,健康のみならず,自己評価を向上させることによって,より質の高い人生を送ることが可能となるからである1)。海外では,2006年に米国疾病管理予防センター(CDC)1),2012年には世界保健機関(WHO)がプレコンセプションケアを本格的に推奨し2),世界産婦人科連合(FIGO)もプレコンセプション期の栄養の重要性に関して推奨を出した3)。わが国においても,プレコンセプションケアの概念を普及させるために,国立成育医療研究センターにおいてプレコンセプションケアセンターが2015年11月に開設された4)
「KEY WORDS」プレコンセプションケア,痩せ

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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