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特集 フレイルとアンチエイジング

糖尿病とフレイル

Diabetes and frailty

荒木厚

アンチ・エイジング医学 Vol.12 No.5, 59-66, 2016

「フレイルの考え方」フレイルは,加齢に伴って予備能が低下し,ストレスによって恒常性が破綻しやすく,要介護や死亡などをきたしやすい状態である。フレイルは種々の定義がなされているが,狭義のフレイルと広義のフレイルとに分けられる(図1)。狭義のフレイルは要介護になる前の段階であり,Friedらは体重減少,易疲労感,歩行速度の低下,筋力の低下,活動性低下で定義した1)。フレイルはサルコペニアや低栄養に基づいた概念で,フェノタイプに基づいた身体的フレイルであり,運動や栄養によって健康な状態に戻ることができる。
一方,フレイルは高齢者総合機能評価(comprehensive geriatric assessment:CGA)に基づいた広義のフレイルも提唱されている。こうしたフレイルは身体機能だけでなく,認知機能障害,手段的ADL,基本的ADL,低栄養,多剤併用,社会サポートの項目を含んでいる。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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