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特集にあたって

アンチ・エイジング医学 Vol.10 No.6, 19, 2014

日本抗加齢医学会の分科会の一つに,見た目のアンチエイジング研究会がある。この研究会は,抗加齢医学の特徴である横断的に捉える医学の特徴を生かして,体表の領域をひとまとめとした“見た目”という用語でくくる独創的な研究会である。塩谷信幸先生(北里大学形成外科名誉教授)の提唱から,基本骨格が組み立てられ,皮膚・容貌・体形(体型)を扱うこととなった。見た目のアンチエイジングでは,抗加齢医学の重要なテーマである「若く,美しく,ありたい」という観点からの実践問題を取り扱う部分(美容)から,生物進化,皮膚・髪・体毛の文様構成や美の認識機構(neuroesthetics)まで扱う。「見た目」は実は表現型を扱う領域だが,この“いわゆる見た目”では,従来の遺伝子型と表現型の概念から離れて,エピジェネティック領域の進歩とともに注目されている獲得形質も当然取り扱うこととなってしまった。抗加齢医学の特徴である予防医学という観点からは,運動・食事・精神(脳活動,睡眠)を用いた予防法が美容領域と強く関連しており,この領域をさらに活性化させている。事実,見た目のアンチエイジング研究会は日本抗加齢医学会の分科会では最も多くの参加者を集めている。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

抄録