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総説

腎臓とアンチエイジング

Renal Aging and Anti-Aging Medicine

脇野修伊藤裕

アンチ・エイジング医学 Vol.10 No.3, 58-69, 2014

「はじめに」腎臓には心拍出量の20%が流入し, 糸球体において1日約150Lの原尿が濾過され, その99%が再吸収されるとともに, 一部の電解質は逆に分泌されている. その電解質や水の再吸収, 分泌はホルモンバランスにより微妙に調節され, ATPを必要とするエネルギー要求性の担体輸送により担われているものが多い. その意味では, 腎臓はエネルギーを常に消費する臓器である. しかも, GFRは年齢とともに低下することが知られ, このことは腎臓という臓器自体がエネルギー代謝の盛んな臓器であるがゆえに, ある一定の寿命が存在することを意味すると思われる. 近年, この腎機能低下は慢性腎臓病(chronic kidney disease: CKD)という概念でとらえられ, その早期よりの病態の解明と進行抑制の治療戦略の確立が重視されている. そして, CKDの病態が明らかになるにつれ, CKDそのものが個体の加齢を加速させる可能性も明らかになってきている.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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