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特集 骨粗鬆症とアンチエイジング

Semaphorinシグナルによる骨代謝制御

林幹人中島友紀高柳広

アンチ・エイジング医学 Vol.8 No.5, 20-25, 2012

「はじめに」成体の骨には常に外界からの刺激がかかることで微細な損傷が発生しているが, この損傷による骨の強度低下を防ぐため, その部位や程度を感知するシステムが存在すると考えられている. すなわち, 微小骨折部位で破骨細胞による骨吸収が起こることで骨リモデリングと呼ばれるプロセスが開始され, そののち骨芽細胞による骨形成によって新しい骨に置き換えられる1)2). 骨リモデリングは主に, (1)破骨細胞による骨吸収が始まる開始期, (2)骨が活発に吸収される吸収期, (3)骨吸収が終了して骨形成が開始する逆転期, (4)骨芽細胞による骨形成が行われる形成期, (5)骨形成が終了して大きな変化のみられない静止期の5つの時期からなる(図1). 骨リモデリングは, 破骨細胞と骨芽細胞の絶妙なバランスによって成り立っており, 骨のサイズや形態をほとんど変化させず, 正常な成体においては破骨細胞によって吸収される骨と骨芽細胞によって形成される骨の量は一致している1)2).

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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