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国内研究施設紹介

杏林大学医学部皮膚科学

大山学

皮膚アレルギーフロンティア Vol.16 No.1, 44-45, 2018

杏林大学医学部は東京の西,三鷹の地に位置しています.都内とはいえ,井の頭公園をはじめ,かつての武蔵野の雰囲気を残す大小の公園を有する静かな住宅地に囲まれたキャンパスには,都心と比べ少しゆっくりした時間が流れています.医学部附属病院は1970年の開設ですが,杏林学園本体は創立50周年を迎え,2017年6月には盛大な祝賀会が開催されました.かつての「新設」医大も,早半世紀の歴史をもつまでになりました.
皮膚科学教室は初代の三浦修教授により開設され,二代目教授の長島正治教授の「色素性痒疹」「長島型掌蹠角化症」「結節性皮膚ループスムチン症」などの疾患概念の確立,塩原哲夫名誉教授のアトピー性皮膚炎(AD)モデルの開発,薬剤性過敏症症候群や固定薬疹の発症機序の解明などを通じて皮膚科学の発展に大きく貢献してきた歴史を有しています.
現在は先代からの流れである薬疹,扁平苔癬などの皮膚アレルギー疾患や発汗障害と皮膚疾患の病態とのかかわりなどに加え,脱毛症を主とする皮膚付属器疾患の病態の解明や皮膚悪性腫瘍に関連する免疫応答などを教室の研究テーマとしています.決して大きな教室ではありませんが,そのサイズ感を逆手にとり,良好なコミュニケーションを活かした丁寧な診療と,そこで生じた疑問・問題を解決するための研究の両立を目指しています.特記すべきは熟練した3名の専任の実験助手が在籍し,研究活動を支えてくれていることです.彼女たちのサポートがあるからこそ,多忙な日常業務の傍ら研究を続けることができています.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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