国内研究施設紹介
福島県立医科大学医学部皮膚科学 臨床から湧き出た疑問を研究テーマに
皮膚アレルギーフロンティア Vol.12 No.2, 46-47, 2014
福島県立医科大学皮膚科学教室は, 地域医療を担う良質の皮膚科医を育成することが最大の目標であります. そのために目指しているのはアクティヴィティのある教室で, それは外来・入院患者数, 手術件数, 学会ならびに論文発表, 研究業績などをすべて含んだものを指します. 私が赴任して数年経ち, 教室運営が少し軌道に乗ってきだした, まさにこれからというときに, 残念ながら震災に遭ってしまい, 頑張っていた医局員が抜けてしまうという不測の事態も生じてしまいました. 震災以前は, 毎年度末にはin pressも含めて40本ほどの英文論文を発表していましたが, 医局員が少なくなってもそれは減らすわけにはいかず, 今年度も50本以上の論文を作成しました. 今後は質を高めていかなければと思っています. 研究の方向性について紹介します. 私のライフワークのひとつである, 強皮症モデルマウスを用いた皮膚硬化メカニズムの解析と, 新規治療薬の開発に向けての研究を, 大学院生を中心に進めています.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。