<< 一覧に戻る

スキルアップのためのQ&A

Q 慢性蕁麻疹にH?拮抗薬の併用は有効か

森田栄伸

皮膚アレルギーフロンティア Vol.10 No.2, 67-67, 2012

「A」蕁麻疹の病態形成には真皮マスト細胞が産生するケミカルメディエーターが重要な役割をしている. マスト細胞の産生するケミカルメディエーターには, ヒスタミンのほか蛋白分解酵素, アラキドン酸代謝産物, サイトカインが含まれる. ヒスタミンを真皮内に投与すると発赤, 浮腫とともに周辺に広がる紅斑を引き起こすことから, これらのケミカルメディエーターのなかでヒスタミンが膨疹形成に最も主要な役割をしていると考えられている. このことは抗ヒスタミン薬が多くの症例で膨疹をほぼ完全に抑制できることからも裏づけられる. 一方, ヒスタミンは胃酸分泌を促進させることが知られていたが, 抗ヒスタミン薬は胃酸分泌には抑制作用がないことから, ヒスタミン受容体にはサブタイプが存在すると考えられていた. 1972年にBlackらは, シメチジンがヒスタミンによる胃酸分泌抑制作用をもつことを発見し, ヒスタミンH2受容体拮抗薬(以下, H2拮抗薬)と位置づけた.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る