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特集 分子標的治療薬の新しい展開

分子標的治療薬とリンパ腫

藤井一恭岩月啓氏

皮膚アレルギーフロンティア Vol.10 No.2, 31-35, 2012

「要約」発がんのメカニズムの解明や腫瘍特異的分子の同定により, 種々の分子標的治療薬が開発され, 悪性腫瘍の治療のレパートリーは広がっている. 皮膚T細胞リンパ腫の治療においてもヒストン脱アセチル化酵素阻害剤であるボリノスタットがわが国でも承認された. ほかにも複数の治験が進行中であり, 今後治療の選択肢が広がっていくと思われる. その一方で, 分子標的治療薬を使用したために生じるリンパ腫も存在する. WHO分類では医原性免疫不全に伴うリンパ増殖性疾患として位置づけられており, 抗TNF-α抗体の使用に伴うものが報告されている. 「はじめに」近年のがん研究の進歩に伴い, 発がんのメカニズムや腫瘍細胞特異的な分子の同定が進み, 種々の分子標的治療薬が開発されてきている. 造血系の悪性腫瘍に関しても, 抗CD20キメラ型モノクローナル抗体であるリツキシマブの登場によりB細胞リンパ腫の治療は劇的な変化を起こし, 治療成績が著明に改善している.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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