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特集 レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系研究の新展開

血中可溶性(プロ)レニン受容体濃度の測定意義

Significance of measurements of blood soluble(pro) renin receptor concentrations

森本聡市原淳弘

Angiology Frontier Vol.13 No.1, 19-23, 2014

「Summary」(プロ)レニン受容体[(P)RR]は全身の重要臓器に広く分布し, プロレニンを活性化して組織レニン-アンジオテンシン(RA)系の亢進をもたらす. また, レニンやプロレニンが結合することにより細胞内シグナルが惹起され, 臓器障害の発症進展に関与する. (P)RRはfurinにより切断され, 細胞外領域が可溶性(P)RR[s(P)RR]として細胞外に分泌される. 妊娠初期の血中s(P)RR濃度の上昇は妊娠中の血圧上昇や糖尿病発症と関連することや, 高血圧や慢性腎臓病(CKD)患者における同濃度は腎機能障害と関連することなどが示された. 血中s(P)RR濃度は臓器障害や機能障害を反映する可能性が考えられ, 今後のさらなる検討が期待される. 「はじめに」(プロ)レニン受容体[(pro)renin receptor;(P)RR]は種々の臓器で発現し, 組織内でレニンの非活性型前駆体であるプロレニンを活性化するため, 組織レニン-アンジオテンシン(renin-angiotensin;RA)系において重要な役割を担う.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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