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日本循環器学会

(講演1)難治性閉塞性動脈硬化症に対するリポPGE₁を加えたヘパリン運動療法

(第70回記念日本循環器学会総会・学術集会ファイアサイドセミナー記録集)

安隆則

Angiology Frontier Vol.5 No.3, 86-90, 2006

座長:財団法人日本心臓血圧研究振興会附属榊原記念病院副院長 伊東春樹
内科におけるASO診療の現状 1997年に提唱された「健康日本21」では, 2010年における1日あたりの歩数の目標値として, 成人男性で約9000歩, 成人女性で約8300歩を掲げているが, ちょうど中間となる2003年のデータでは1997年に比して減少が生じ, 男性では7500歩, 女性は7000歩を下回っている. このような状況下, 医療機関を受診する閉塞性動脈硬化症(ASO)患者100人の背後には, 症状を有するものの受診していない潜在患者が100人, また無症状ではあるが上肢下肢血圧比(ABPI)が0.9以下の患者が300人, つまり現実には受診者の5倍の患者がいるものと推測されている(図1). さらに, 受診した100名の5年間予後を追跡すると, 切断や侵襲的治療に至る患者はさほど多くないものの, 約30人が死亡に至っており, その多くは心臓あるいは脳血管疾患によるものであることが報告されている. 5年間で30%という致死率は拡張型心筋症(DCM)の現在の予後とほぼ一致する値であり, ASOの疾患としての重篤性を物語っている.

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