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目でみる血管障害

マルチスライスCT Up-to-Date〈Ⅱ〉

―マルチスライスCTによる急性大動脈解離の診断―

吉岡邦浩

Angiology Frontier Vol.5 No.3, 2-5, 2006

「はじめに」急性大動脈解離は, 非侵襲的な画像診断法や外科的治療法が進歩した現在においても重篤な病態であることに変わりはない. 発症直後の死亡率は毎時1-2%といわれており, 急性期の救命率を上げるためには迅速かつ正確な診断がきわめて重要である. CTは緊急対応が容易で, 短い時間で客観性の高い情報が低侵襲的に得られることから急性大動脈解離の初期診断において, 最も重要な画像診断法として位置づけられるようになった1). 過去においては大動脈解離の確定診断や手術前の詳細な情報の取得には血管造影が必須であったが, マルチスライスCTが一般的となった現在では, その役割はCTが十分に担えるようになった. このことは, 従来血管造影に求めていたエントリー(入口)や主要分枝の診断などもマルチスライスCTで可能となったことを意味している. 1 マルチスライスCTと急性大動脈解離 マルチスライスCTの臨床的特徴は「速く」, 「広く」, 「薄く」撮影できることにある. これらの要素は急性大動脈解離のCT診断において, 「うってつけ」の特徴である.

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