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統合失調症と生活習慣

統合失調症とメタボリックシンドローム

渡邉純蔵鈴木雄太郎染矢俊幸

Schizophrenia Frontier Vol.11 No.1, 7-12, 2010

「要約」以前より統合失調症患者では心血管疾患による死亡率が高いことが知られていたが, 近年の研究により, 統合失調症患者では一般人口と比較してメタボリックシンドロームの頻度が高いことが報告されてきた. したがって, 統合失調症患者においてメタボリックシンドロームの管理を厳密に行うことにより, 心血管疾患による死亡率を減少させることが可能になると考えられる. 近年, 未服薬の統合失調症患者でメタボリックシンドロームの背後にあるインスリン抵抗性が高いことや, インスリン感受性を増加させるサイトカインであるアディポネクチンが統合失調症患者で低値であること, インスリン感受性の低下を引き起こすサイトカインであるTNF-αが統合失調症患者で高値を示すことなどが報告されている. 統合失調症患者でメタボリックシンドロームの頻度が高い原因としては, 第2世代抗精神病薬による影響, 統合失調症患者における視床下部-下垂体-副腎系の調節障害, 統合失調症と糖尿病に共通した遺伝学的背景, 統合失調症患者に特有の食習慣, 運動習慣などが挙げられている. 本稿では, 統合失調症とメタボリックシンドロームとの関係と, 統合失調症患者におけるメタボリックシンドロームの管理について概説する.

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