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Ⅱ.ハイブリッド人工肝臓

体外循環型バイオ人工肝臓の開発と臨床応用への問題点

松浦知和岩城隆昌木村直史石井雄二矢永勝彦

再生医療 Vol.5 No.3, 87-92, 2006

「はじめに」バイオ人工肝臓は, 脳死肝臓移植の困難な日本はもちろん, ドナー不足では同様の欧米においても必要とされる治療法, 治療機器である. バイオ人工肝臓を用いることで, 肝不全患者が肝臓移植をすることなく回復すれば理想的であるが, 肝移植が必要な患者に, より安全な移植を受療させるためにも必要な治療法である. たとえば, 肝性脳症のため急速に脳死に陥ってしまう患者の脳を保護し, 生体肝移植までのブリッジングに必要である. また, 劇症肝炎症例など危険度の高い症例では, 術中の患者が無肝の状態で置かれる時間が長くなる可能性もあり, その間にバイオ人工肝臓を稼動させる場面も想定される. さらに, 肝移植を行ったが回復が不十分の場合, あるいは移植肝臓のボリュームが小さく従来移植ができなかった場合にも, 術後にバイオ人工肝臓を利用することで安全性を高め, 移植医療の適用を拡大できる可能性もある. しかしながら, 欧米と日本においてバイオ人工肝臓の有用性は証明されながらも, その実用化は困難を極めている.

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