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臨床医家の研究

溶連菌の迅速診断キットの評価および溶連菌培養陽性に及ぼす条件(スワブ,輸送条件,培養開始までの時間)

進藤静生福田徹三高崎好生村上和史柏木征三郎

インフルエンザ Vol.20 No.2, 29-31, 2019

溶連菌感染症は幼稚園・保育園・小学校など集団生活をしている小児にとってインフルエンザなどと同様に治療可能な疾患であり,小児科医が日常臨床上しばしば遭遇する感染症であることから,小児科外来では迅速診断キットを用いて早期に確定診断をして治療を開始することが大切である.今回溶連菌感染の新しいキットの評価にかかわり,溶連菌感染症のgold standardである咽頭培養を行ったが,迅速診断キットと咽頭培養の陽性率に乖離がみられたので,培養の方法のいくつかの条件について検討した.
当クリニックでは開院以来約30年間にわたって溶連菌の咽頭培養を行って,薬剤感受性などについて疫学調査を行ってきた.その際,迅速診断キット陽性の患児および保護者の同意をとって培養用スワブにて検体採取を行い,検査依頼機関に検体輸送を行っている.しかし,迅速診断キット陽性例でも細菌培養結果が陰性と報告されることがしばしばみられたため,今回は,①細菌培養用スワブの材質,検体輸送条件および検体採取から培養開始までの時間の3つの条件について検討し,②溶連菌迅速診断キットの評価を行った.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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