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巻頭言

ヒトの鳥インフルエンザ(H7N9)の過去と現状~国内へのウイルス侵入防止のために~

大槻公一

インフルエンザ Vol.19 No.1, 7-8, 2018

2013年3月末,中国政府は東部の大都会で高い死亡率をともなう重篤な肺炎を主症状とするインフルエンザが発生していること,原因ウイルスの亜型はH7N9で鳥類に病原性を示さない低病原性鳥インフルエンザウイルスであることを発表した.このヒトの鳥インフルエンザ発生は現在でも継続し,発生地域も中国の主要な地域すべてに拡大している.さらに,鳥類に対する激烈な病原性を獲得したH7N9ウイルスが2017年1月に南部に出現し,中国国内に広がっている.
H7N9ウイルスのヒトへの感染は発病し重症化した場合のみ診断され,不顕性感染例,軽症例の実態は不明である.病院内あるいは家族内での,ヒトからヒトへの致死的な本ウイルス感染疑い事例も少数ではあるが報告されている.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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