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基礎(インフルエンザ)

香港型インフルエンザウイルスの最近の変異(性状変化)

渡邉真治藤崎誠一郎中村一哉

インフルエンザ Vol.17 No.3, 37-44, 2016

香港型(H3N2亜型)インフルエンザウイルスは,1968年の世界的な大流行“香港かぜ”を引き起こして以来,現在まで約50年間,流行の大小はあったものの存続し続けてきた.ヒトでの感染の繰り返しとインフルエンザワクチンの接種で誘導された免疫により,香港型ウイルスは,その表面に存在する2種類の糖蛋白質ヘマグルチニン(HA)およびノイラミニダーゼ(NA)上への変異の蓄積が多く,それが現在まで生き永らえてきた理由と考えられるが,それゆえこれらの蛋白質の性状が出現当初から大きく変化している.今後さらに,どのような変異を蓄積し,どのように変化していくか,注目されるウイルスである.
「Key Words」ヘマグルチニン(HA),ノイラミニダーゼ(NA),レセプター結合,赤血球凝集活性

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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