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治療(インフルエンザ)

2014/2015シーズンの流行状況と抗インフルエンザ薬の治療成績

河合直樹池松秀之前田哲也田中治鵜養宏川島崇松浦伸郎岩城紀男柏木征三郎

インフルエンザ Vol.17 No.3, 29-35, 2016

2014/2015年シーズンの流行は例年より開始もピークも2週間程度早かった.B型の流行は小さく,大部分がA型であり,A型は前シーズン3年ぶりに流行したH1N1pdm型ではなくほとんどがH3N2型であった.A型,H3N2型ではNA阻害薬4剤の投与開始後の解熱時間は平均26~29時間程度ときわめて有効性が高かった.またB型では解熱時間の平均は37.5~40.2時間とA型よりもやや有効性が劣り,A型との差は半日程度と考えられた.過去4シーズンのA型解熱時間をみると各NA阻害薬とも平均30時間以内と短く,特定のシーズンや薬剤に顕著な解熱時間の延長はみられず,臨床上問題となるような耐性ウイルスの存在は考え難いと思われた.
「Key Words」H1N1pdm型,H3N2型,NA阻害薬,解熱時間,耐性ウイルス

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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